今回は、自作PCのアップグレードを行います。Windows10のサポートも切れたので、Windows11の要件を満たすように考えました。そもそも今のが古すぎて・・・
エントリ〜ミドルクラスで「コストを抑えつつ将来性もある」構成として選んだ Intel Core i3-14100F+ASRock H610M-H2/M.2 D5(ドスパラ限定)+ドスパラセレクト DDR5-4800メモリ(D5D4800-16G2A) の3パーツについて、スペック・特徴・実体験を踏まえて紹介します。
なお、組み立て時に「これはやらかしたな…」という反省もふんだんに盛り込みますので、同じ失敗をしないようぜひ参考にしてください。
※細かい詳細はAIで引っ張ってきています。
パーツ概要と選定理由
Intel Core i3-14100F
まずCPU。i3-14100Fは、14世代 Intel Core のエントリー〜ミドル帯に位置しており、4コア/8スレッド、最大4.7GHzのターボクロック、ベース3.5GHz、TDP 58W(PL1)という仕様です。
このCPUを選んだ理由は、価格を抑えながらも新しい LGA1700 ソケット・DDR5対応・次世代マザーボードへの拡張性を確保できる点でした。ゲームや動画編集をガチるわけではなく、「快適な普段使い(ネットサーフィン程度)」構成を目指したため、このあたりのスペックで十分と判断しました。
(i3-2120とか積んでましたので・・・)
金額:14880円(ヨドバシカメラ)
ASRock H610M-H2/M.2 D5(ドスパラ限定モデル)
マザーボードとして選んだこの ASRock H610M-H2/M.2 D5 は、H610チップセット(LGA1700対応)を搭載した Micro-ATX 仕様。公式仕様によれば、14/13/12世代 Intel Core プロセッサーに対応、2スロット DDR5 DIMM 仕様、PCIe 4.0 x16スロット、M.2スロット搭載など基本性能を備えています。
「ドスパラ限定モデル」ということで価格にも優しく、将来的にグラフィックボードや高速ストレージを追加していける拡張性も魅力でした。
金額:9980円(ドスパラ)
ドスパラセレクト D5D4800-16G2A(DDR5 PC5-38400 16GB×2)
メモリは DDR5-4800(PC5-38400)規格、16GB×2枚で32GB構成のこのキットを選びました。仕様として「定格速度4800MHz/定格電圧1.1V」などが明記されており、エントリーながら“次世代メモリ”という点で将来性を感じさせます。
まぁDDR4が2026年ぐらいで生産終了とかなんとかでDDR5の方が長生きするかなー(互換性的な意味で)って安直な考えです。壊れるときは壊れるので仕方ないと割り切りましょう!
また、ドスパラセレクトというブランドならではのコストパフォーマンスも後押しでした。本音を言えば、16GB1枚でよかったのに2枚ついてきちゃった・・・実質8000円と思って。
金額:15980円(ドスパラ)
合計:40840円也。(後述のグラボとモニター合わせて本当なら6〜7万近くかかってますw
DDR4なら25000円ぐらいで組めたんだけどなーと思いつつ、レッツアセンブル〜
実際に組んでみた体験と“やらかし”ポイント
やらかし①:CPU純正ファンの音が予想以上に「うるさい」
新品のi3-14100Fには純正クーラー(基本付属型)が同梱されており、「これで十分だろう」とそのまま使用しました。ですが、実際組み立て・起動してみたら…静かな部屋でPCを使っていると「ファンがけっこう回っているな」という音が気になりました。軽負荷の動画再生やブラウザ閲覧だけでも、バタバタとファンが動いているように感じ、“静音性”を重視するならカスタムクーラー検討が必要だと痛感しました。結構回転数が上がったり下がったり激しめです。
この経験から「静かさも侮れない」という学びを得ました。エントリー構成であっても、ケースの冷却構成・ファンの品質・CPU温度設計などは軽視しないのが良いです。
やらかし②:グラボ必須だった!「F付きCPU」の罠
i3-14100F 型番末尾 “F” が付いているのは「内蔵グラフィックス(iGPU)非搭載」モデルであることを意味します。つまり、この構成でグラボ(専用GPU)を用意しなければ画面出力できません。私は組み立て当初、手元にグラボが無く「HDMIケーブルだけつないでモニター表示されるだろう」という甘い予想で進めてしまいました。結果、起動するも画面が表示されず焦った経験があります。
この点、CPU選定時に「iGPUあるか/F付きか」をきちんと確認しておくべきでした。
ググったら一発で同じ人いたので、時代に追いつけていないなと痛感・・・
やらかし③:マザーボードに「HDMI以外」出力が無かった
マザーボード ASRock H610M-H2/M.2 D5 の仕様を改めて見たところ、外部出力端子が HDMI(2系統)です。元々のモニターを流用しようとしていましたが、「DVI or D-sub」だったため、後から使えないことが発覚しました。接続端子の変換か、HDMI対応のモニターが必要なのでお気をつけください。グラボでしか画面出力できないので、グラボ側が対応していたらいいのですが。。。グラボもモニターも倉庫に転がっていたのでなんとかなりました(汗
このように「自分の環境のモニター/ケーブル仕様」まで確認しておかないと、思わぬ出費や手間が発生します。
やらかし④:起動ディスクが認識されない
BIOS画面で起動シーケンスを設定しようとすると起動ディスクとして認識しませんでした。(SATAは認識済み)SSD512GBですが、MBRの形式なのでCSMを有効にしないとダメでした。
ちなみにWindows11へのアップグレード要件としてセキュリティブート有効とCSMを無効にしないといけません。つまり、今のSSDをGPTに変換が必要になります・・・残課題・・・
各パーツのメリット・デメリットまとめ
Intel Core i3-14100F
メリット:
- 4コア8スレッドで、エントリー〜ミドル用途では十分な性能。
- LGA1700対応・DDR5/PCIe 5.0と将来的にも延びしろあり。
デメリット:
- “F”付きモデルゆえに内蔵グラフィックスが無く、専用グラボが必須。
- 純正クーラーが静音・冷却面が微妙。
ASRock H610M-H2/M.2 D5
メリット:
- LGA1700+DDR5対応のマザーボードとしてコストパフォーマンス高し。
- MicroATXサイズでスペース節約にも向いている。
デメリット:
- 出力端子の仕様が限られているモデルもあり、モニターとの互換性に注意が必要。
- H610チップセットゆえ、電源フェーズや拡張スロット数は上位チップセット(Z690等)には劣る。
⇩型は違うけど同じようなマザボ(参考程度に)
ドスパラセレクト D5D4800-16G2A(DDR5 16GB×2)
メリット:
- DDR5-4800という現行仕様で、将来的な速度も確保されており、32GB構成は普段使い+少し使いも余裕あり。
- 安価なドスパラセレクトブランドという点でコストも抑えられる。
デメリット:
- BIOSでXMP/EXPO有効化が必要な場合があり、デフォルト設定では定格速度が出ない可能性あり。(使えたらいいのであまり気にしてない)
- 速度を重視するならさらに高速なDDR5-5600以上も選択肢にはある。
⇩型は違うけど同じようなメモリ(参考程度に)
自作PC構成としての総合評価
この構成を組んでみて、「コストを抑えつつ将来の拡張性も残せる」という点では大いに満足しています。初期予算を大きく超えず、用途(ブラウジング・動画視聴・趣味の軽ゲーム・作業用途)には十分なパワーがありました。流石に10年の差はあるなという感じです。
ただし、「やらかし」も挙げたように、初心者が気をつけるべき点も多々ありました。特に以下のような方にはおすすめです:
- グラボを持っているか、またはこれから購入予定がある
- モニターの入力端子(HDMI/DisplayPort)を確認済み
- 静音性・冷却性も考慮できるケース・クーラー環境がある
- メモリ速度・BIOS設定にも少し手を入れられる/許容できる
逆に「モニターにDisplayPortしかなくて変換が面倒」「グラボを持っていない」「静音かつハイスペックなゲーム用途」という方には、もう少し高めのマザーボード+CPU+GPU構成を検討した方が安心です。
組み立て後の気づき・アドバイス
- 静音化を意識するなら、CPUクーラーを付け替えるのもアリ。純正クーラーではファン音/回転数が気になるケースありました。
- グラボなしでは表示できない“F”付きCPUモデルという点、必ず確認を。
- マザーボードの出力端子(HDMI/DisplayPort/D-Sub)を事前に確認し、モニター入力とケーブルを合わせる。
- メモリは定格速度(DDR5-4800)を発揮させるなら BIOS でプロファイル有効化を忘れずに。
- 将来、GPU交換・ストレージ追加を考えているなら、拡張スロット(PCIeスロット数)・電源容量もチェックを。
まとめ
今回選んだ「Intel Core i3-14100F+ASRock H610M-H2/M.2 D5+DDR5-4800 16GB×2」構成は、価格を抑えつつも将来性を残した自作PCとして非常にバランスのいい選択肢だと感じました。自分自身が「グラボ準備忘れ」「出力端子ミスマッチ」「純正クーラー静音性不足」などのやらかしを経験したことで、これから組む方にはそのあたりをしっかり確認しておくことを強くおすすめします。
これから自作PCに挑戦される方、あるいは予算重視で性能も欲しい方には、この構成を検討候補に挙げても良いと思います。

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