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SEが「コードを書かない仕事」に転職する ─ 海外で急増中の意外なキャリアパス5選

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転職やSEについて深く考えてみるシリーズ第二弾です。

「エンジニアを辞めたい」と思ったとき、多くの人が頭に浮かべるのは「IT業界を出る」か「マネジメントに行く」の二択ではないでしょうか。しかし海外では、技術バックグラウンドを最大限に活かしながら、コードから離れるキャリアチェンジが急速に広がっています。

しかもその多くは、SEの経験があるからこそ年収が上がるポジションです。日本ではまだあまり知られていないものを中心に紹介していきます。

Developer Relations(デベロッパーリレーションズ)─ 技術と人をつなぐ新職種

略して「DevRel」。海外のテック企業では今や当たり前に存在する職種ですが、日本ではまだ馴染みの薄いポジションです。

DevRelの仕事は、自社のAPIやSDKを外部の開発者に使ってもらうための啓蒙活動です。テックブログの執筆、カンファレンスでの登壇、開発者コミュニティの運営、技術ドキュメントの改善など、仕事内容は多岐にわたります。

なぜ元SEに向いているかというと、「開発者の気持ちが分かる人」でないと務まらないからです。マーケティング出身者にはできない、技術的な深さとコミュニケーション力の両方を求められるポジションであり、海外ではシニアエンジニア並みの報酬が提示されることも珍しくありません。

日本でもLINE、メルカリ、サイボウズなどが少しずつこの職種を設けていますが、まだ人材の供給は圧倒的に不足しています。先行者利益が大きい分野です。

とはいえ、経験が重要な職種なので、経験が浅いと難しいかもしれませんね。

セールスエンジニア ─ 年収の天井がない「技術営業」

「営業なんて自分には無理」と思うかもしれません。しかし、海外ではセールスエンジニア(プリセールスエンジニア)は、エンジニアが最も年収を上げやすいキャリアパスのひとつとして認識されています。

セールスエンジニアの強みは、基本給に加えてコミッション(成果報酬)が加算される点です。技術的な提案ができる営業人材は希少で、SaaS企業やクラウドベンダーでの需要が急増しています。アメリカでは年収15万ドル(約2,300万円)を超えるセールスエンジニアも珍しくありません。

日本のSIerで提案書を書いたり、顧客の前でシステム構成を説明したりした経験がある方は、すでにセールスエンジニアとしての素養を持っています。外資系IT企業の日本法人では常にこのポジションの採用枠が空いており、英語力があればさらに選択肢が広がります。

日本の大企業、通称JTCにおいては全部委託をしているところもあり、外資系を前提とするとよいかもしれません。

テクニカルプロダクトマネージャー(TPM)─ 「何を作るか」を決める人

プロダクトマネージャー(PM)への転職は日本でも徐々に認知されていますが、海外では「テクニカルPM」というさらに細分化されたポジションが存在します。

通常のPMがユーザー体験やビジネス戦略を重視するのに対し、TPMはプラットフォームやインフラ、開発者体験(Developer Experience)を扱います。クラウドプロバイダーやエンタープライズSaaS、API企業ではこのポジションへの需要が非常に高く、「技術がわかるPM」は希少人材として重宝されます。

SEの経験が直接活きるのは、エンジニアチームとの技術的な会話が対等にできること、そしてシステムのトレードオフ(スケーラビリティ vs コスト、速度 vs 品質など)を肌感覚で理解できることです。Product Schoolなどの海外のプログラムでは、エンジニアからPMへの転身を支援するカリキュラムも充実しています。

テクニカルリクルーター ─ 人材不足の裏側にある高需要職

意外に思われるかもしれませんが、海外ではエンジニア出身のリクルーターが非常に高く評価されています。

理由は単純で、技術的なスキルセットの良し悪しを正確に判断できるリクルーターが圧倒的に少ないからです。「JavaとJavaScriptの違いが分からない人事担当者」は笑い話のようですが、実際にはまだまだ存在します。

エンジニア出身のリクルーターは、候補者の技術力を正しくスクリーニングし、チームとの相性を見極められるため、採用のミスマッチを大幅に減らすことができます。海外のテック企業では、こうした「エンジニアリング・リクルーター」専門の求人が増加しており、ストレスの少ない働き方を求めるエンジニアのキャリアチェンジ先として注目されています。

SREからの「横スライド」─ Platform Engineer / Reliability Consultant

これは厳密には「コードを書かない」わけではありませんが、従来型のアプリケーション開発とは全く異なるキャリアパスとして注目を集めています。

SRE(Site Reliability Engineering)の経験を活かし、企業のインフラ信頼性を外部コンサルタントとして改善する「Reliability Consultant」という働き方が海外で広がっています。Netflix やGoogleが確立したSREの知見を、まだSRE体制が整っていない企業に導入するコンサルティングは、フリーランスとしても高単価で需要があります。

日本でもSRE人材は慢性的に不足しており、運用・監視の知見を持つSEがこの方向にシフトすることで、市場価値を大きく高めることができます。

共通するポイント:「技術を使う側」から「技術を伝える・活かす側」へ

ここで紹介した5つのキャリアパスに共通するのは、技術の知識は手放さず、その「使い方」を変えるというアプローチです。

海外のキャリア研究では、エンジニアがバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る主な原因として「終わりのないコーディング作業」「技術の陳腐化への不安」「成果が見えにくいこと」が挙げられています。上記のキャリアパスは、いずれもこれらの課題を解消しつつ、SE時代に培ったスキルを最大限に活用できるものです。

大切なのは「エンジニアを辞める」のではなく「エンジニアリングの知見を別の形で活かす」という発想の転換です。海外では、こうしたキャリアチェンジはむしろ「進化(Evolution)」として前向きに捉えられています。あなたのSE経験は、思っている以上に多くの場所で求められているのです。

今回の話は海外に寄った話でしたが、今の日本にそのまま持ってきて転職活動をしても上手く行かないかもしれません。日本には日本の情報があるので、そのプロである転職リクルーターに相談してみるのが一番です。正しい情報とご自身のスキルをうまく活用できることを願っています。

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