前回、紹介したANAのマイル修行のお話の続きです。よくあるSFCとJGCの比較を書いてみました。
日本にはフラッグシップキャリアがANAとJALの2つあります。航空連盟にそれぞれ加入し、マイレージやラウンジ、座席のグレードなど、さまざまなサービスが用意されています。
都心部であれば「どちらも」使えるので差は出にくいでしょう。一方地方や離島は「どちらか」しか乗れないので自動的に選ぶキャリアが決まります。
今回は前者の悩める方に向けてANAの「SFC」とJALの「JGC」を比較していきます!
基本サービスの比較
いきなりぶっちゃけて言いますが、SFCとJGCの基本的なサービスは同じです。
一度取得すれば、上級会員として半永久的に利用できます。
例えば、以下のサービスを受けることができます。
- ANAラウンジやサクララウンジなどのラウンジ利用
- ビジネスクラスカウンターや優先レーンでのチェックイン
- 優先的な手荷物受け取り
また、手荷物許容量も同じで、国内線では最大20kg、国際線では32kgまで受け取ることができます。
サービス内容の違い
では、SFCとJGCのサービス内容がどこで違うのでしょうか。
SFCにはスターアライアンスゴールドの資格、JGCにはワンワールドサファイアの資格が付いてきます。これらは各航空連合のメンバーである航空会社が運航するフライトを利用すると、ANAやJALが運航するフライトで受けられるラウンジアクセスや有線セキュリティ検査を受けることができます。
この各航空連合のメンバーである航空会社の数が大きな違いになります。
スターアライアンスにはユナイテッド航空、シンガポール航空、ルフトハンザなどの有名な航空会社がリストアップされています。
一方、ワンワールドにもブリティッシュエアウェイズやキャセイパシフィック航空、カンタス航空などの有名な航空会社がいくつかあります。しかし、スターアライアンスのメンバー航空会社の数はワンワールドのそれのほぼ2倍なので、海外に行く際の選択肢はSFCの方が多く、恩恵を受けやすくなります。
アップグレードポイントとボーナスマイル
次に、アップグレードポイントとボーナスマイルについて説明していきます。
SFCにはアップグレードポイントがあり、SFCメンバーが年に一度でもANAのフライトを利用すると、アップグレードポイントが4ポイント以上が付与されます。ポイント数はその年に乗ったプレミアムポイントに応じて変わります。
SFCにはボーナスマイルはありませんが、4アップグレードポイントあると、国内線の普通席からプレミアムクラスにアップグレードすることができます。また、スカイポイントに変換することで航空券代に充てることもできます。(1ポイント1000スカイポイント)
JGCの場合、年度の初搭乗時に3000ボーナスマイルが付与されます。このボーナスマイルは特典航空券に使うこともできます。
使い方次第ですが、使い方に幅があるSFCのアップグレードポイントが良いかもしれません。
SFCとJGC、どちらがおすすめ?
ここからは私の個人的な視点からの紹介なので、参考程度にご覧ください。
正直、差はあまりないので好きな方で良いと思います。
JGCはフライトポイント以外に搭乗回数で取得も可能ですが、どちらも大変なことには変わりません・・・アイランドホッピングルートというのもやっていますが、ハードスケジュールですね。(飛行機付きからしたらご褒美ですが!
強いていうならラウンジの雰囲気が違うと思います。SFCのみでJGCを所有していませんが、JALのファーストクラス乗った時に行ったラウンジは重厚感のある優越感に浸れる雰囲気でした。このような雰囲気に浸りたいならJGCだと思います。
ANAのラウンジは清潔感のあるフレッシュな感じなので雰囲気の差は大きいでしょう。
どちらで修行するかは、よく利用する空港が羽田空港か伊丹空港かなどで修行の日程を組み、一番飛行機が多い方のステータスを取得しに行くと良いでしょう。
自宅から近い空港があることも重要ですが、頻繁に利用する空港があることも重要です。例えば、沖縄の離島へのJALグループのフライトが多いです。なので、よく沖縄の離島に行く方は、JGCがおすすめだと言えるでしょう。
おまけ:「紫」という存在
最後におまけですが、「紫」という言葉をご存知でしょうか。色の紫という意味ではなく、SFC(青)、JGC(赤)の両方を修行して獲得した人たちのことです。(五条先生っぽい
ちなみに、SFCは青チーム、JGCは赤チームと会社の企業色にちなんで名付けられてたりします。
圧倒的に紫チームの方は少なくてレアなので自慢にはもってこいだと思います。もちろん、すべて取得しようとすると莫大な費用がかかりますので、計画的に取り組みましょう。
ANAとJALの上級会員の特典を受けられる「紫」は、日本どころか海外のほとんどをカバーできるので、それだけ利用する方には価値があると思います。
興味がある方はぜひ頑張ってみてくださいね!
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