今回は、Shokzが誇る最新の骨伝導イヤホン「OpenRun Mini」を詳細にレビューしていきます。
※OpenRun Pro Miniも出ているようですが、今回はProではない方です。
「OpenRun Mini」は、Shokzの人気モデル「OpenRun」のコンパクト版として、2022年に市場に登場しました。
骨伝導イヤホンとは、耳をふさがずに頬骨から直接内耳に音を伝えるイヤホンのことで、周囲の音も聞き取りながら音楽や通話ができるというメリットがあります。Shokzは、骨伝導イヤホンの先駆者としての地位を確立しており、特にランニングやサイクリングといったアクティブなシーンにおいて高い評価を得ています。
「OpenRun Mini」は、「OpenRun」と同様に卓越した音質を誇り、迅速に充電可能なマグネット充電ポートや、最大8時間使用できる長寿命バッテリーを搭載しています。さらに、ネックバンドの長さを約21mm短縮することで、より軽量かつ安定した装着感を実現しています。
「比較的頭の大きい男性には厳しいのでは?」という声もあると思いますが、男性でも問題ありません。むしろフィット感を求めるならMiniをお勧めします。
重量は26gと非常に軽く、耳への負担も少ないです。また、IP67規格に準拠した防じん性能と防水性能も備えており、汗や雨にも強いです。
私はWeb会議でも使いますし、スキーをするときにも使っています。一昔前の骨伝導イヤホンは音質も悪く使い物にならなかった記憶があるのですが、このイヤホンは音質もそこそこ良くて驚きました。
そんな私が「OpenRun Mini」を実際に使ってみて、メリット、デメリットを評価してみました。以下にその内容をまとめてご紹介します。
Shokzの骨伝導イヤホンには種類がいくつかあり、左から、OpenRunMini、OpenRun、OpenRunMove、OpenRunPro、OpenSwimと他にもあります。
特徴
まずは、「OpenRun Mini」の主な特徴について見ていきましょう。
骨伝導技術で耳をふさがずに音楽や通話ができる
「OpenRun Mini」は、骨伝導技術を採用しており、耳をふさがずに音楽や通話ができます。
骨伝導技術とは、頬骨から直接内耳に音を伝える技術のことで、空気中を伝わる音(空気伝導音)とは異なります。空気伝導音は耳道や鼓膜を通って内耳に届くため、耳をふさぐと周囲の音が聞こえにくくなりますが、骨伝導音は頬骨から直接内耳に届くため、耳をふさがなくても音が聞こえます。
耳を塞がないからといって付けたまま自転車に乗ると罰則対象となる場合がありますのでご注意ください。
この技術のメリットは、以下のようなものがあります。
- 周囲の音も聞き取りながら音楽や通話ができるため、安全性や緊急性が高いシーンでも安心して使える。
- 耳をふさがないため、耳の痛みや圧迫感から解放される。
- 耳垢や汗などの汚れが付着しにくく、清潔で衛生的である。
- 耳栓効果がないため、音量を上げすぎることがなく、聴力にも優しい。
ネックバンド部分を短くして軽量で安定したフィット感を実現
「OpenRun Mini」は、「OpenRun」と比べてネックバンド部分を約21mm短くしています。これにより、重量が26gと軽量になり、耳への負担も少なくなりました。また、頭の小さめな方や女性の方にとっては、より安定したフィット感を得られるようになりました。
ネックバンドが長すぎると、激しい運動や持久的なスポーツをするときに、安定性に欠けたり、ズレたりすることがありますが、「OpenRun Mini」ではそのような問題も解決されています。
さらに、ネックバンドが短くなったことで、頭を後ろに倒したり、寝転んだりしたときの装着感も快適になりました。
スキーやスノボなどでも利用でき、ヘルメットをつけでも違和感がないので、間違いなくminiの方がスポーツ向けです。
急速充電対応のマグネット充電ポートで充電も簡単
「OpenRun Mini」は、急速充電対応のマグネット充電ポートを搭載しています。これは、専用の充電ケーブルの端子をイヤホンの背面にあるポートに近づけるだけで自動的に吸着し、充電が開始される仕組みです。この仕組みのメリットは、以下のようなものがあります。
- 充電ケーブルを差し込む手間が省ける。
- 充電ポートが露出しないため、防水性能が高まる。
- 約10分間の充電で最大1.5時間の使用時間を確保できる。
「OpenRun Mini」のバッテリー容量は160mAhで、フル充電には約2時間かかります。フル充電後の連続使用時間は約8時間です。これは、「OpenRun」と同じです。また、「OpenRun Mini」は、バッテリー残量が少なくなると音声で知らせてくれます。
専用ケーブルなので、外出の際は持っていくのを忘れないようにしましょう。
IP67規格に準拠した防じん性能と防水性能で汗や雨にも強い
「OpenRun Mini」は、IP67規格に準拠した防じん性能と防水性能を備えています。
IP67規格とは、国際標準化機構(ISO)が定めた防塵・防水等級のことで、「6」は完全防塵、「7」は一時的な浸水(最大1mの深さで最大30分間)に耐えられることを意味します。この規格のメリットは、以下のようなものがあります。
- 汗や雨などの水分からイヤホンを守ることができる。
- 砂やほこりなどの異物からイヤホンを守ることができる。
- 水洗いや拭き取りなどのお手入れが簡単にできる。
ただし、「OpenRun Mini」は完全防水ではありませんので、水中で使用したり、長時間水に浸したりすることは避けてください。また、イヤホンを水洗いする場合は、必ず充電ポートカバーをしっかりと閉めてから行ってください。
メリット
ここまで特徴を見てきましたが、「OpenRun Mini」にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下に挙げます。
- 耳をふさがずに音楽や通話ができるため、安全性や緊急性が高いシーンでも安心して使える。
- 耳の痛みや圧迫感から解放される。
- 汚れが付着しにくく、清潔で衛生的である。
- 音量を上げすぎることがなく、聴力にも優しい。
- 軽量で安定したフィット感を実現する。
- 急速充電対応で充電も簡単である。
- 防じん性能と防水性能で汗や雨にも強い。
- ワイヤレス接続である。
デメリット
一方、「OpenRun Mini」にもデメリットはあります。
以下に挙げます。
- 音質が空気伝導音に劣る場合がある。
- 周囲の騒音が大きい場合は音が聞こえにくい場合がある。
- 他人に音が漏れやすい場合がある。
- 畳めない。(コンパクトにならない)
音質が空気伝導音に劣る場合がある
骨伝導音は空気伝導音と比べて、低音や高音の再現性が低いという欠点があります。
これは、骨伝導音は頬骨から直接内耳に届くため、耳道や鼓膜を通って空気中の音波を振動させる空気伝導音とは異なる音の伝わり方をするためです。そのため、空気伝導音に慣れている方は、骨伝導音の音質に不満を感じることがあります。
特に、低音や高音を重視する方や、オーディオファイルの方にとっては、骨伝導イヤホンは満足できないかもしれません。
ただし、「OpenRun Mini」は、「OpenRun」と同じく、Shokzの最新技術「PremiumPitch 2.0+」を搭載しており、従来の骨伝導イヤホンよりも高品質なオーディオを提供しています 。この技術は、ドライバーの振動範囲を広げて低音域を強化し、ネックバンド部分に内蔵された二重バッフルシステムで外部ノイズを遮断し、高音域をクリアにすることで、骨伝導イヤホンならではの開放感と空気伝導イヤホンに近い豊かなサウンドを実現しています。
私は実際に「OpenRun Mini」で音楽やWeb会議を試してみましたが、十分に聞こえましたし、歌声や話声も明瞭でした。
もちろん、空気伝導イヤホンと比べれば劣る部分もありますが、骨伝導イヤホンとしては非常に優秀だと思います。
周囲の騒音が大きい場合は音が聞こえにくい場合がある
骨伝導イヤホンのメリットの一つは、周囲の音も聞き取りながら音楽や通話ができることです。しかし、これは逆に言えば、周囲の音が大きすぎると、音楽や通話の音が聞こえにくくなるというデメリットにもなります。
特に、車や電車などの乗り物の中や、工事現場や駅などの騒音が多い場所では、骨伝導イヤホンでは音量を上げても音がかき消されてしまうことがあります。
そのため、静かな環境で集中して音楽や通話を楽しみたい方にとっては、骨伝導イヤホンは不向きかもしれません。
ただし、「OpenRun Mini」は、「OpenRun」と同じく、Shokzの独自技術「LeakSlayer」を搭載しており、ドライバーから漏れる音を低減することで、外部ノイズに負けない音量を実現しています 。
この技術は、ドライバーの前面と背面にそれぞれ反対方向に振動する二重振動板を配置することで、振動板同士の振動を打ち消し合わせることで、漏れる音を最小限に抑える仕組みです。
騒音が極端に大きい場合は難しいかもしれませんが、普段使いする分には問題ないと思います。
他人に音が漏れやすい場合がある
骨伝導イヤホンは耳をふさがないため、自分だけでなく他人にも音が聞こえやすいというデメリットがあります。
これは、骨伝導イヤホンは頬骨から直接内耳に届く骨伝導音だけでなく、空気中を伝わる空気伝導音も発生するためです。空気伝導音は自分だけでなく他人にも聞こえてしまう可能性があります。
特に、周囲が静かな場所や密閉された空間では、他人に迷惑をかけることがあります。
そのため、周囲の人に配慮して音量を調節したり、場所を選んだりする必要があります。
実際のところ、近くで耳を傾ければ聞こえるかもしれませんが、普通の会話程度の距離では気にならないレベルだと思います。
畳めない(コンパクトにならない)
左右一体型でバンドがあるため、畳むことができず、嵩張ります。ずっと付けながら移動する場合は問題ありませんが、カバンにしまって持ち運びするとなると邪魔になります。
バンドの部分が柔らかく畳めるような構造だとよかったなと思います。
ただ、 Shokzには左右独立型もあるので好みに合わせて購入すると良いです。
まとめ
Shokzの骨伝導イヤホンの「OpenRun Mini」の紹介でしたがいかがでしたでしょうか。
「音質はそこそこでいいけど、スポーツに使いたい」とか「Web会議続きで耳が痛くなる」という方にこの骨伝導イヤホンはおすすめです。
特にバッテリーの持ちも良く、一日中スキーしても大丈夫なので安心して使えます。
当然ワイヤレスなのでコードが絡まる心配もありませんが、充電ケーブルだけは忘れないよう気をつけましょう!
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